うえむら眼科クリニック

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北へ徒歩10分

駐車場 37 台

緑内障

緑内障とは

  • 目の中の水(房水)は常に循環することにより、一定の圧力(眼圧)を保っています。
  • 眼圧が高いために視神経が障害され、視野が狭くなる病気を『緑内障』といいます。
  • 房水の出口(隅角)の形状によって、開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障に分類されます。

緑内障の仕組み

緑内障の仕組み

房水の出口(隅角)がつまって眼圧が上がると、視神経が障害されて視野が狭くなります。

  • 40歳以上の20人に1人(5%)、60歳以上の10人に1人(10%)が緑内障になります。
  • 緑内障では、いったん狭くなった視野を元に戻すことができないため、治療が遅れると失明につながります(日本の失明原因第1位)。
  • 緑内障の視野欠損は年単位でゆっくりと進行するため、初めのうちは自覚症状がありません(約9割が無自覚)。

緑内障における視野欠損

緑内障における視野欠損

初期〜中期では両目で見ると視野欠損に気づきません。
末期では日常生活に支障をきたすようになり、放置すると失明に至ります。

  • 検診や人間ドックで眼圧が高いことや、視神経の凹み(乳頭陥凹)が大きいことを指摘され、緑内障がわかることがあります(とくに近視の強い方)。
  • 血縁者に緑内障の方がいる場合、ご本人が緑内障を発症するリスクが高くなります。
  • 「検診で緑内障を指摘された」「近視が強い」「血縁者に緑内障がある」などに該当する方は、眼科で検査を受けることをお勧めします。
  • 緑内障を早期に発見し、適切な治療を受ければ、視野の悪化を防げる可能性が高まります。

視野検査

両眼の視野検査は15〜20分ほどで終了します。

正常な方でも、ご自分では気づかない暗点(マリオット盲点)があります。

緑内障の方では、無自覚のうちに視野欠損が進行します。

緑内障における視野欠損

緑内障の種類

  • 緑内障の約8割は開放隅角緑内障ですが、大半の方では眼圧が正常範囲(10〜21 mmHg)に収まっています。
    正常眼圧緑内障でも視野の悪化を防ぐために、眼圧をさらに下げる必要があります。
  • ステロイド剤の点眼・内服により眼圧が上昇して、緑内障になることもあります。
  • 閉塞隅角緑内障は遠視の方に発症しやすく、年齢とともに白内障が進行すると、急性緑内障発作をおこして短期間のうちに失明するおそれがあります。
  • 閉塞隅角緑内障の方では、内視鏡検査などのお薬により眼圧が上昇する危険性があります。当院では「緑内障連絡カード」をお渡しして、内科の先生に提示してもらっています。

緑内障連絡カード

閉塞隅角緑内障の方には、お薬による眼圧上昇の危険性を記載した緑内障カードをお渡ししています。

開放隅角緑内障の方や、すでに白内障手術を受けておられる方では、こうした心配がないことを緑内障カードに記載します。

画像をクリックすると大きな画像で確認できます

緑内障連絡カード

緑内障の治療

  • 緑内障の治療では、目薬により眼圧を下げて視野の悪化を防ぎます。
  • 眼圧は常に変動しますので、緑内障の目薬を開始する前に、何度か眼圧を測定してベースライン値を確認します。
  • 目薬を開始しても眼圧は変動しますので、定期的に眼圧を測定する必要があります。
  • 異なる成分を配合した目薬を使うことにより、点眼の本数と回数を減らすことができます。
  • 目薬を使っても眼圧が十分に下がらなかったり、視野が悪化する場合は、眼圧を下げる手術が必要となることがあります。
  • 閉塞隅角緑内障の方で、急性緑内障発作を予防するには白内障手術が有効です。

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