緑内障とは
- 目の中の水(房水)は常に循環することにより、一定の圧力(眼圧)を保っています。
- 眼圧が高いために視神経が障害され、視野が狭くなる病気を『緑内障』といいます。
- 房水の出口(隅角)の形状によって、開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障に分類されます。
緑内障の仕組み
房水の出口(隅角)がつまって眼圧が上がると、視神経が障害されて視野が狭くなります。
- 40歳以上の20人に1人(5%)、60歳以上の10人に1人(10%)が緑内障になります。
- 緑内障では、いったん狭くなった視野を元に戻すことができないため、治療が遅れると失明につながります(日本の失明原因第1位)。
- 緑内障の視野欠損は年単位でゆっくりと進行するため、初めのうちは自覚症状がありません(約9割が無自覚)。
緑内障における視野欠損
初期〜中期では両目で見ると視野欠損に気づきません。
末期では日常生活に支障をきたすようになり、放置すると失明に至ります。
- 検診や人間ドックで眼圧が高いことや、視神経の凹み(乳頭陥凹)が大きいことを指摘され、緑内障がわかることがあります(とくに近視の強い方)。
- 血縁者に緑内障の方がいる場合、ご本人が緑内障を発症するリスクが高くなります。
- 「検診で緑内障を指摘された」「近視が強い」「血縁者に緑内障がある」などに該当する方は、眼科で検査を受けることをお勧めします。
- 緑内障を早期に発見し、適切な治療を受ければ、視野の悪化を防げる可能性が高まります。
視野検査
両眼の視野検査は15〜20分ほどで終了します。
正常な方でも、ご自分では気づかない暗点(マリオット盲点)があります。
緑内障の方では、無自覚のうちに視野欠損が進行します。